山本化学工業(大阪市)は、事業の起点から200年となる2026年を次の時代へつなぐ節目と捉え、素材技術の展開領域を拡大する方針です。ルーツは200年以上前の廻船問屋「山上屋」で、時代に合わせて化学素材へ転換し、合成ゴム製品やゴルフボール開発などを経て、現在はウェットスーツ・高速水着向け素材を主力としています。近年はスポーツ用途に加え、放射線遮蔽服(放射線を減らす防護用の衣服)など「身体を預ける場面」での採用もあるといいます。生産は原材料選定から配合、加工、品質管理まで国内で完結させ、量より品質を優先する姿勢を続けます。200年に向け、ウェットスーツ分野では新素材の開発・販売と繊維素材提供の拡充を掲げ、さらに医療・健康、ライフスタイル、動物向け、農業分野への応用も検討するとしています。今後は試験・評価を重ね、用途拡大の可否をデータに基づき判断していく見通しです。
